基本 / フォアハンドグリップ / その1

グリップの種類は、大きく分けて上図の5つです。

初めての方は、テニスが分かってくるとグリップを変更したくなります。このとき、あまり大きな変更をしなくていいように、およその特徴を書いておきます。

目次

結論から

初心者:イースタン、セミウエスタン、

(ウエスタンでもよい、とにかく面の向きがイメージしやすいことが大切)

身長180cmくらいの人:イースタン

ジュニア:ウェスタン

ベテラン:イースタン、セミウエスタン、または慣れているグリップ

軟式テニス経験者:ウエスタン(使える感覚は使うという意味)

真似したいプロや、やりたいプレースタイルがない場合はまずここからスタートなら、大外しはないと思います。

グリップの持ち方は上級者になっても悩むときがあります。結局もとに戻ったりもします。上級者はグリップの特性についてある程度の理解をしてから改造に取り組みましょう。

導入にはいろいろな教え方がありますが、今回はそれは省略して結果的にどうなっているかという観点からグリップの確認の仕方を説明します。

グリップの確認の仕方

上図は、腕の力を抜いて下に垂らしてラケットを持ち、さらにグリップを10の力のうち8か9の力でギュッと握ったときの面の角度です(人差し指と中指の間は1cm〜1.5cmほど空けてください)。

上図のリストの上から「薄めのグリップ」一番下に行くほど「厚めのグリップ」といいます(よく登場する言葉)

同じグリップでも最大15°ほどの幅があります。ですから上図で45°くらい()でもセミウエスタンの範囲です。

また、どのグリップが正解ということはありません。どのグリップにも世界チャンピョンは存在します。ただし、グリップによって得意サーフェースというものが存在しますし、ジュニアに向かないグリップ、ベテランや女子連クラスに向かないグリップというのも存在します。詳しくは、その2で紹介します。

打ちやすい高さ

グリップによって打点と体の距離感が違います。

まずは、気持ちよく打てそうなときは思い切って振って、それ以外の場合は工夫が必要です。

「工夫の仕方」は主に以下の3つです。

1 膝の曲げ具合で、高さを調節する

2 スウィングの軌道の角度を変えてボールに合わせる

3 ラケットを立て気味、または寝かせ気味に使ってボールを捉える

横から見た打ちやすい打点

よく聞くのですが、「打点をもっと前にして打って」というアドバイスがあります。しかし、実際はグリップによって違いがあります。

自分のグリップならどのくらい前の位置が正しい打点か理解しましょう。

確認の仕方はかんたんです → グリップを単純に強く握った状態で面が打ちたい方向に向いている位置が正しい打点です。

手の可動域の中でも力が入る角度でボールをインパクトするのが理想です。

あまり前すぎると逆に力が入らないものです。

coaching

指導者は、このグリップと打点の関係を理解しましょう。ここから腕・手首の故障の原因がすぐわかるようになります。

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